するとそんなベルタを見て、ふいにオラシオは言うのだった。
3夫に愛されるわけもなく、正妃とは政治的に対立することを余儀なくされるハードモードな新婚生活。
ヨーロッパ的世界観であれば、混ざっていて当然ですし 現実もそう 、ファンタジーであればもっと変でいいと思ってます。 すると、そんな自分の言葉に、 自分で驚いたハロルド。
こうして波乱だらけの視察を終えて、数日後 王都に戻ることになったベルタは、 ハロルドも驚くほど、あっさりとした挨拶を交わして、 父のカシャと別れた。 さっそく国王ではなくベルタの元に向かおうとしています。 話は王家にせよ、いくら征服したとしてもそのまま盤石に進むのではなく、その後にはこう言う話になっていくだろうと思わせます。
19すると、休暇を出したはずのジョハンナが勢いよく飛び込んできて、懐妊は嘘だと言います。
食事の席でも国王は必要以上に料理を勧められていました。 そのため、 現状をとにかくまだ不安に思うベルタだが、 対してオラシオは強気に、 自分達は「自由」だから大丈夫だと主張。
15今後もなにもおこらないといいけど…と不安を口にするベルタ。
ベルタの周りの使用人たちは、懐妊は狂言で、十中八九嘘だと言います。 それを聞いたベルタは、王宮の妙な雰囲気に納得し、部屋に帰ることにします。
しかし納得のいかない南部の護衛は引き下がりません。 それを聞いたベルタは、 確かに 自分が「王子」を産んだこと自体、驚くべきことだと話す。
2ただその理由は、 王族の支配下に入りたくないからではなく、 別の思惑がある様子だ。 だた、ヒストリカルロマンとして読むときに、一つ気になるのが文化描写ですよね。
アドリアンヌは、どうすればよかったのかと1人考えます。 足場が悪く、気を抜いた瞬間馬が走ってしまいました。
13するとこのすべてに関して、オラシオは ベルタの功績を改めてたたえる。 その代わりに侍女をあてがい、陛下もその言外の抗議を汲み取っていました。
王であれ族長であれ、皇帝であっても、そして神であってもみな血統にいきつきます。 さらには 「自分の幸せ」も考えているのかを聞かれ、 ベルタは 考えたことのない質問に、 言葉を失った。 政略結婚のため王都に向かう。
2そんなお話です。
前フリが長いと思われる方もいらっしゃるでしょうが、今後の事を見据えて、一巻ではその民族差異や、決して交わる事の無い思考回路や言動を含めて、とても分かり易く丁寧に描かれている印象を受けた。 そのため、 誰がこの縁談を進めたのか聞いてみるベルタだが、 オラシオは、 特に誰がというわけでなく、なんとなくこうなったのだとあっさり。 そんなハロルドの様子は、 周囲から見ても「悪趣味」な印象。
16それを見ていると、ハロルドはふと思う。 しかし、正妃の服装はスペインではなく、フランス マリーアントワネット時代の ですので、ベルタのアン・ブーリンの服も合わせると、作者は相当フランスの服が好きだなという印象です。