恋とごはんと翻訳と（義炭）
ペットも飼っていないし、植物も育てていない。
19一方で殺された錆兎の魂も成仏することなく、二人が修行をしていた狭霧山の鱗滝の傍に留まり続け、6年の時を経て義勇が自らの代わりに水柱となって欲しいと願い鱗滝の元に送り込んだ少年の育成を手伝った。
（この俺が夜の相手を探すこともせず、ずっと生徒と遊んでいるとは） 空は真っ青で高い。 猗窩座戦終了後、体力が回復し先を急ぐ義勇と炭治郎の前に突如敵の首領であるが現れ、二人は不意をつかれる形で他の仲間と合流できないまま戦うことになってしまう。
そして猗窩座消滅後には炭治郎を介抱して怪我の具合を気遣うなど、不愛想ながらも弟弟子へのさり気ない優しさも垣間見せた。 （どうやら午後の稽古は終わったらしいな） 「うおりゃあああああ！！！！！」 「うわああああああ！！！！！」 嘴平が我妻をポイッと投げる。 「ん、んっ、ふうんっ」 （甘い） 彼との口吸いはなぜこんなに甘いのかと思う。
163• 「ちょっと！ 煙草はベランダで吸ってください！ あと、お風呂入れましたから入って来て！」 居間のソファーで煙草を吸おうとする黒縁の丸メガネの彼を、俺は腰に両手を当ててしかる。 「お前のほうこそ傷だらけだ」 俺がそう言ってお返しのように彼の腕にふれると、彼がバババッと首まで赤くなり、 「お、俺っ、のぼせそうです！ 食べられるもの採ってきますね！」 「え、」 バシャッと大きな波を立てて立ち上がり、そそくさと湯から上がってしまった。
そして、 建物のかげに彼を引き入れた瞬間、 俺は彼の唇を奪っていた - 「んっ、んっ、ん、」 逃げられないようにきつく抱きしめ、唇を吸って舌をねじ込む。 胡蝶も気分を害したのか、そう言ってほほ笑んだ。 135• もう痛くないですか」 彼が心配そうに上目づかいで聞いてきたので、俺はこっくりとうなずく。
11155• （今のは一体……） 「もうっ、先生！ 煙草なんてダメですよ。 うむ、今日も大福のようにもちもちとやわらかい。
赤子のような笑顔だった。 137• 139• 「先生？」 俺がのろのろと振り返ると、炭治郎が両手を腰に当てて、俺を見下ろしている。
3また、二人ともを師としたの使い手で、同門の兄弟子と弟弟子にあたる。 はじめての朝はとても照れくさいだろう。
胸が重い…… 俺がフッと目を覚ましたら、自室の白い天井が見えて、 それから、 「もぉ、冨岡先生！ お休みだからっていつまでもダラダラ寝てちゃダメですよ！」 俺の胸に乗って、 俺の顔をのぞきこんでいる、かわいい教え子の顔が見えた。 158• なお義勇からの返事はない（単行本13巻参照） 15巻では柱稽古に参加しない義勇に炭治郎が四六時中つきまとい、真意を聞き出したことで距離が縮まったのか 「炭治郎」「義勇さん」と名前で呼び合うようになっている。 143• 彼からはシャンプーやボディソープ、 ミント入りのヒゲそりローションや、 （そして、ごちそうを見つけた獣みたいなにおいがする） 「ぎ、ぎゆう、さん？」 「腹が減った。
14からだによくないんだから！」 まるで分厚いガラスを割られるような衝撃が、俺のからだに走った。
