ドライビンググローブをして大径ステアリングを操っていた60年代のフェラリスタだったら、面食らうだろう。
9車両パフォーマンスの数値や状況を表示するだけでなく、音楽の選択、ナビシステムの確認、エアコンの調整など、パッセンジャーをコ・ドライバーとする機能を備えている。
それはこれまでに経験したことのない、フェラーリのなかでも独特なベクトルの上にあるニューモデルにほかならなかった。
そこで今回ざっと仕様を検討したローマの内容とオプション価格は下記の通り。
さっそくフェラーリ正規ディーラーを訪問してローマについて話を聞いてきたものの、正直現段階では「ほとんど情報がない」、とのこと。 従来のポルトフィーノが搭載していたV8エンジンと比較するとカムプロフィールの変更や燃焼室形状の最適化、さらには汚染物質排出基準を満たすための、ガソリン・パティキュレート・フィルターをエグゾーストシステムに採用するなど、その改良の内容は多岐に及んでいる。 美術史を振り返れば、フランス革命のあと、ルーヴルが美術館という新しい鑑賞形式を生み出した。
20コックピットは左右が独立したユニークなコンセプト。
だが、昨今トレンドであり、この車のスタイリング・コンセプトのひとつでもある「ミニマリスト」を実践するなら十分だろう。
車の顔であるフロントマスクでさえ従来とは異なり、パーフォレート(穴)加工によるシンプルなものだ。
誤解を恐れずにいうならば、派手で押し出しの強いデザインが主流になっていたといっていいだろう。 ローマに試乗してまず感じるのは、快適で静かな点であるが、そこで終わらないのはさすがにフェラーリの作だ。
ベースになっているのは、格納式ハードトップを持つフロントエンジンの「フェラーリ・ポルトフィーノ」である。
数々のスーパーカーを運転してきた山崎氏にとってのファースト・コンタクトとなったローマはいかに? 「250」を彷彿とさせるプロポーションと新たなインテリア 改めて考えてみれば、個人的にはこれがフェラーリのニューモデル、「ローマ」とのファースト・コンタクトだった。
ローマが、そのデザインコンセプトを、これまでのフェラーリから大きく変えたことをより強く物語るという意味では、インテリアのフィニッシュも見逃せない。 2020年4月4日 Response 外部リンク [ ]• さらに、調和の取れたプロポーションとピュアでエレガントなボリューム感を、さまざまなエレメントの間で確実に調和させることを目指したという。
3また、今回は最終調整中であるとのことから敢(あ)えてその評価は避けるが、「チャオ、フェラーリ」の呼びかけで起動できるボイスコマンド機能も採用されている。 このエンターテインメント感は、劇場で幕が開いてオーバーチュア(序曲)が始まり、やがて歌手たちが登場する歌劇の始まりのような感覚に似る。