』となむ人々 申す 15。 「そんなに珍しい扇の骨とおっしゃるんだから、クラゲの骨くらいめずらしいものなのでしょうね」。 誰から誰への敬語なのか、また敬語の種類や品詞分解、さらには敬語の現代語訳まで詳しく解説します。
「黒=原文」・ 「赤=解説」・ 「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら 中納言 参り たまひて、御扇 奉ら せ たまふに、 参る=ラ行四段、参上する、参る。 意味は「このようなこと」。
」とて笑ひたまふ。
古典特有な書き方で、原文には具体的に何の骨なのかは書かれていないのですが、最初に「御扇奉らせたまふに」と書かれているところから、これは扇の骨です。 意味は「どのような」 13 ある ラ変動詞「あり」の連体形。 と申しなさる。
2Q 高校2年のものですが 清少納言が、「さては、扇のにはあらで、海月のななり」と発言したのは何に対する返答か。 」と 聞こゆれ 【注11】ば、「これは隆家が言に してむ 【注12】。
中納言(藤原隆家)が、姉の中宮定子に贈る扇の材料にする素晴らしい骨を手に入れた、と自慢しに来た。 「隆家こそいみじき骨は得てはべれ。
冬はつとめて。
枕草子102段:中納言殿まいりたまひて 品詞分解 枕草子102段:中納言殿まいりたまひて 現代語訳・品詞分解《前半》 中納言(隆家)殿が参上なさって、(中宮様に)扇を献上なさるときに、「私は(本当に)素晴らしい骨を手に入れております。 他の人々も『今までまったく見たことが無い様な骨の様子です。 清少納言は、自慢話になってしまうので、本当はそのことを隠しておきたいけど、人々はきちんと記録しておくようにというので頭をかかえています。
213 笑いひたまふ ハ行四段動詞「笑ふ」の連用形+ハ行四段活用の補助動詞「たまふ」の終止形。
そこで、鋭い感性の持ち主の清少納言のことだから、「くらげのななり」という返しをしたと考えたら十分あり得ることではありますよね。 と申したまふ。
12なり=推定の助動詞「なり」の終止形、接続は終止形(ラ変は連体形)。
枕草子の、「中納言参りたまひて」で始まる、くらげの骨の話を読んだのですが、どこがおもしろいのかさっぱりわかりません。 ㋜推量・㋑意志・㋕勧誘・㋕仮定・㋓婉曲の五つの意味があるが、文末に来ると「㋜推量・㋑意志・㋕勧誘」のどれかである。
5「断定の助動詞・連体形」「推定の助動詞・終止形」が「断定の助動詞・連体形( 撥音便)」+「推定の助動詞」になって、「なん」の「ん」が省略されて「な」と表記された状態。 中宮定子の弟。