筆者が当時はまだほとんどいない日本人記者ということもあってか、「困ったことはないか」など、よく声を掛けてくれた。 マリーンズは、2017年からニューヨーク・ヤンキースの伝説のプレイヤー、デレク・ジーターが最高経営責任者 CEO を務めているチームだが、アングは1998年から2001年の間、ヤンキースで彼と「職場」を共にしている。 バイデン新政権で、カマラ・ハリスが初の女性副大統領に就任することとも相まって、全米では女性の社会進出の象徴として大きな話題となっている ジェネラル・マネージャーは現場の最高責任者であり、球団オーナーに対し、チームの成績について責任を負う。
シカゴ大学のソフトボール部で内野手として活躍していたアングGMがホワイトソックスのインターンとしてメジャーの世界に入ってから30年。 その意味で、まさに選手出身のCEOであるジーターが、現場の最高責任者に選んだのが、アシスタント・ジェネラル・マネージャーとしても活躍し、誰よりもチームというものを熟知していたアングということになる。
実際、アジア系アメリカ人のキム・アングGMのもとには就任が発表された途端にテニス界のレジェンドのビリー・ジーン・キングや、ミシェル・オバマ前米国大統領夫人を始め、幅広い分野の人物から瞬く間に1000通を超えるメールが送付されたという。
14球界外からも歓迎の声が上がった。
また、選手との年棒交渉にもあたり、球団と選手のエージェントとの間で「数字」をまとめていく役割も持つ。 また、球団スタッフも女性といえば広報のアシスタントぐらいだった。 しかし、それはとうとう打ち破られた。
15差別問題は別にしても、前途洋々というわけにはいかないだろう。
しかし、マイアミ・マーリンズでは女性のGMが初めて誕生しました。 再建を目指してレギュラー級と交換に獲得した有望若手たちが順調な成長をみせている。
パンチ力十分のブライアン・アンダーソン、100マイル(約161キロ)の剛球投手シクスト・サンチェスの台頭もあった。 東アジア系米国人初のGMでもある。
その卓越した能力、働きぶりは現場でよく聞いていたし、いずれはGMになる人物だということも当時から噂されていた。 また、選手との年棒交渉にもあたり、球団と選手のエージェントとの間で「数字」をまとめていく役割も持つ。 つまりチームの現場の全責任を担う重要な職務なのだ。
11しかし、これまで何度もGM採用面接を受けた。
彼女は当年52歳のアジア系アメリカ人。 つまりチームの現場の全責任を担う重要な職務なのだ。 本拠地で就任会見に臨んだアングGMは、男性社会の壁を乗り越えた歴史的な出来事の重さをしっかりと受け止めた。
17不確かなコロナ禍で舵取りをしなければならない。 メジャー史上初の女性GMで他の北米男子プロスポーツを含め史上初。
約1時間ほどの会見では質問に全て丁寧に答えた。 バイデン新政権で、カマラ・ハリスが初の女性副大統領に就任することとも相まって、全米では女性の社会進出の象徴として大きな話題となっている ジェネラル・マネージャーは現場の最高責任者であり、球団オーナーに対し、チームの成績について責任を負う。 しかし、それでも結局のところ30年を要した。
30年間、野球界に身を置く これまで圧倒的な男性社会であったメジャーリーグで、このジェネラル・マネージャーの座に上り詰めたのが、マイアミ・マーリンズのキム・アングだ。
その意味で、まさに選手出身のCEOであるジーターが、現場の最高責任者に選んだのが、アシスタント・ジェネラル・マネージャーとしても活躍し、誰よりもチームというものを熟知していたアングということになる。
11「野球界に入った当時、女性がメジャー球団の編成を任されるようになるとは思えなかった。 マイアミ・マーリンズの新GMに、アジア系米国人女性のキム・アング氏が就任。