「ドレスのこと・・・・・じゃない?」 つくしは躊躇しながらも、携帯のボタンを押した。
道明寺とは、10数年前、ばったり会ったっきり。 それでも逃げられる前に。
一向に機嫌のよくならない彼に、溜息が出る。
」 「はじめまして。
単なるプレゼント、じゃない?」 つくしがそう言っても、類はまるで聞く耳持たず。 「・・・・・ありがとう」 「あのね、プレゼント・・・・・・」 「いらない」 「え?」 「牧野が一緒にいてくれれば良い」 「そんな!せっかく用意したのに・・・・・」 「・・・・・じゃ、1つリクエストしてもいい?」 牧野の顔をそっと覗き込む。
。
このくらいの我侭は、許されるよね? そうして俺は、思う存分、その唇の甘さを堪能した・・・・・・。 キョロキョロしながら、カフェを探していると後ろから、呼ぶ声がした。 ちゃんと自分の気持ちにケジメをつけるべきだ、、、。
。 あの瞬間から、彼女に惹かれている事に気付いた。
卒業式には間に合わないが、プロムには行く予定だ』 「どうして今更?今まで音沙汰なかったくせに・・・・・急に帰ってきて、牧野を返せって?」 『・・・・・帰るんじゃない。 道明寺さん。 司の娘だし、小さい頃から知ってるけど?」 「それが、どうかした??」 「、、、うん。
プレゼントとか貰い慣れてるだろうから。 かわいくて、愛しくて・・・・・。