人々の欲望だけを栄養に、「社会的な何か」だけが大きくなっていくのです。
が、カオナシについては全くその正体が明らかにされていません。 また、お金で人からの人気を得ようとしたり、気に食わないことがあると周りにあたったりするところも若者の特徴と重なっています。 己というものを持たない悲しい存在。
16その後元の姿に戻り大人しくなるも結局得体の知れない奴でした。 面倒見のいい姉御肌のリンは、ちょっと男勝りなところのある女の子。
己というものを持たない悲しい存在。
面倒なレンタル・返却作業もなくなって最高です. 千と一緒に電車に乗って銭婆のところへ向かうシーン 1:39:20頃 千を追いかけている間に、カオナシは飲み込んでいた油屋のカエルや従業員を吐き出し、もとの姿に戻っていました。 千(千尋)も、カオナシのお金などの誘惑をすべてはねのけることができ、成長できました。
7これまでにカオナシにについては 「みんなの中にカオナシがいる」 とだけ言っています。 千尋は、ストーリーの中でカオナシと対峙します。
これらの行動から、正体は 「 現代の若者」を意味しているのではないかという説です。 しかし同時に、現代の根底にある「資本主義」という経済は、その欲望がなければ大きく発展しませんし、「欲望」を上手く利用した経済システムとも言えます。 。
3「千と千尋の神隠し」の中では、お湯屋は様々な神様たちが疲れを取りに来る場所。 成長すれば素晴らしい、というような安易なストーリーにはしたくなかったとおっしゃっています。
困ったことがあると人に頼ったりお金で解決しようとする もちろん全員がそう!という訳ではありませんが、今の若者たちにはこういった印象を抱かずにはいられません。
10千尋が欲しかったのは父親と母親の安全であり、困難を乗り越えた自分だったからかも。
この時、 カオナシは自分が銭婆に認められ自分の居場所を見つけられたため、銭婆と一緒に暮らすことにしたのではないでしょうか。 しかし、カオナシには薄気味悪く微笑むお面と透けた足。 飲み込んだものを全て吐き出して、また無個性に戻ったカオナシを銭婆はどうするのでしょうか。
9そのため カオナシって結局なんだったの? 意味がわからない・・・ と思った人もいるかもしれませんね。 自分の意見を待たない現代人の象徴 現代は情報社会です。
こんなカオナシの目に止まったのが千尋です。 カオナシも「アッ、アッ」と二回縦に首を振っていました。 ハクも千尋と同様に、湯婆婆に名前を奪われてしまい本来の名前を忘れてしまったのです。
12千尋はカオナシに食べられなかったのは千尋が物欲に無欲だったから? それは、千尋は物欲に無欲であったから、そして千尋の本当に欲しいものはカオナシの持っていないものだったからだと思います。