5 音の効果は。 白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ しらとりは/かなしからずや/そらのあお/うみのあおにも/そまずただよう たぶん一番有名な短歌の一つを、勉強をかねて読んでみるなり。
18空も海も深い青で、よけいに白鳥の白が眼を射る。
しかし、傷つきやすく純粋な青春を象徴するかのような白は、青色に染められることなく、むしろ孤独なまでにくっきりと色の違いを際立たせています。 」 私はこの「白鳥」は「ただよふ」というからには、空をふんわり飛んでいるとばかり思っていましたが、むしろ「ただよふ」であれば、水に浮いていてもいいわけです。
・都会。 ・自己と風景を一体化している。 ・のどの赤さが生命を象徴している。
7かなしからずや、というのは、反語ないしは疑問の意味の可能性があり、反語の場合、「悲しくないのだろうか(いや、きっと悲しいだろう)」と、より悲しみを強調する意味合いとなります。
作品から制作意図や心理状態を推測したり感じ取ったり、心の表現なのですから、心や気持ちで「感じる」ことが大事です。 また、「からずや」の箇所を現代語に置き換えた場合、「や」は疑問か反語かでも解釈が分かれています。 詩にとって、このような擬人法や修辞的な疑問・詠嘆は、読者にわかりきったことを遠回しにいう臭みをもちこむ危険がある。
134 なぜ、三歩も歩かなかったのか。
染まることができず、ただようだけ。 いろいろな和音を鳴らしてるうちに、これ! というのが鳴る。 自然に咲いている藤の花ではなく、瓶に活けられたものなのです。
しかし、詩よりも構造が単純なので、意味がわからないということはない。 したがって、普通の場合に短歌を「詩」と呼ぶと、犬も動物に含まれるということで、「かわいい犬ですね」というところを「かわいい動物ですね」と言っているような感じがします。
ところで、若山牧水が最初にふったルビは「はくてう」だったそうです。 そんな感じでしょうか? 一応、そんな感じだ、ということで、お話を進めさせていただきます。
8五・七・五・七・七の調べで、日本の美しい自然や繊細な歌人の心の内を歌い上げます。
海にも砂浜にも人一人いません。 ・予想を越えている様子。 牧水の元の歌はひらがなだたような気もするのですが、漢字で「哀」を使っていたなら、それは「悲」の場合の「かなしからずや」とはニュアンスが違います。
81 「たはむれ」の意味は。