また、当時の集落では当たり前のようだったのですが、 夜這いが横行し、また、 人の妻でも見境なく性交をしていたような描写があちこちに見られます。 迫害を受けたことが原因で、睦雄はどこからどこまでが現実で、どこからどこまでが幻覚なのかがわからないまま、『夜見の国』の物語は進んで行きます。
いや、もしかしたら始めから心は…。 その間の村の者の睦男に対するイジメが最悪。
そんな方にオススメの作品を、ここからはご紹介していきます。
津山30人殺し事件とは? まずは、 津山30人殺し事件について知らない人のために、おさらいをします。
この漫画、前半はネチネチとした集落の因習、ただれた人間関係をこれでもかとばかりに丁寧に描く。 人の狂気に対する怖いもの見たさから、今回手に取りましたが、 構成が非常に良くできており、 最後の締めくくりの部分は圧巻でした。 津山三十人殺しの『丑三つ村』 古尾谷雅人さん主演の『丑三つ村』もまた、津山三十人殺しがベースの映画です。
7銃殺後、 節子が最後に発した言葉と、握りしめた古い写真を見て、 衝撃の事実を睦雄は知ります。
約2時間半で33人を殺した都井睦雄こそが本作の主人公・都居睦男であるということは、その名前を見ても明らかだ。 一緒に 集落を脱出しようと誓った女『みなこ』に裏切られ、村の住人からはみ出し者にされ、 行く場所の亡くなった睦雄の前にあったのは、 墜落したゼロ戦でした。 しかし、すでに「大キナ事」は始まっており、後戻りのできない睦雄は更に村人たちを殺しまわります。
20命乞いをする家族、応戦しようとするもの、それらを殺害したのち、 睦雄はついに駆け落ち相手だった『みな子』の元にたどり着きます。 全くもって犯罪者を擁護するわけではないですが、津山30人殺しの犯人の模様を描いたマンガ、 『夜見の国から~残虐綺譚~』を読んでいたら、ちょっと可哀想だなとも思えてしまいました。
当時の結核は治らない病気のため、村人からの嫌がらせはひどく、それまで 関係を持っていた女性からも迫害を受け初め、追い詰められた都井は犯行に及んだとされています。
71巻冒頭のカラー絵、ヘッドライトに日本刀、猟銃の姿はかなり鬼気迫ります。 そして、猟銃を持ったり、阿部定のスクラップを作ったりとしていた睦雄に対し、祖母が危機感を感じ警察に通報をします。
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北海道大丈夫かよ!と言いたくなるレベルの物語なのでぜひ。
別冊漫画ゴラクに連載されていた、漫画ゴラクらしくない残酷劇画『夜見の国から~残虐村綺譚~』。