そこでベッドがそのまま車椅子に変形するロボットを開発すればより実用化に近く世の中に役に立つのではないかと考えたのだという。 パナソニック 執行役員 マニュファクチャリングイノベーション本部の小川立夫本部長 しかし、「社会的な貢献をするロボット、家に入るロボット、サービスロボットの領域では、パナソニックは知見が少ない」とし、「実用化に向けて、早くまわしていく体制づくりが必要。 ベッドへの変形合体などは全自動で行なう。
作りあげたロボットは単体で完結するわけではなく、通信・ネットワークにつながるICT技術、他の機器と色々な情報のやりとりを可能にするIoT技術、さらにはより賢く見て、考えて、動くためのAI技術と連携しながら、社会課題を解決するソリューションとして、さまざまな分野に展開していく。 2017国際ロボット展の「人に寄り添うロボットと技術」が再集合 パナソニックのロボティクス技術の特長は、さまざまな分野でロボットが活躍できるよう、ロボット本体だけでなく、ロボット周辺技術であるデバイス、アクチュエーター、バッテリーなどの技術をベースに、安全技術、ロボティクス要素技術に加えて、AIやIoTを含めて、ロボティクスソリューションとして提供できること。
サイズは直径21~23cmの球形で、重量は1. 最終的な市場の到達点や展望については、まだ「規模や感触を掴むには至っていない」が、「少なくとも医療福祉分野だけでも、国内、北米、アジアで事業としてやっていけるだけの規模は十分ある」と述べ、「これをさらに家庭のなかで爆発させていけば、新しい事業の柱にできるのではないかと考えている」と語った。 また、顔の真ん中にある大きな目や柔らかいボディーなど幼児図式の要素でかわいさを表現し、思わずなでたり、抱っこしたりしたくなるという。
4同社はロボットを構成するデバイスや安全担保の技術の強みをベースにしながら、ロボットの3要素である、どうやって「見るか」、「考えるか」、「動かすか」を顧客目線で作りあげていく。
認知的な負荷が低い操作感、身体の一部のように感じられる身体所有感を実現できれば、身体に付いたものではなくてもいいだろう。
ゆくゆくはいずれも病院まるごと、家まるごと、工場まるごとをロボットが支えるソリューション提供することを狙っており、2015年に1,000億円のロボット事業を目指すという。
17「実装機をはじめとした工場でのモノづくりを支援するオートメーションによるロボティクスを加えて、人の能力を維持したり、拡張したりといったことを通じて、人生100年時代によりよく生きるためのロボティクスを実現する自己拡張にも取り組んでいく。 こうした取り組みの先には、身体の代替ではなく、身体拡張によって可能性が広がるロボットテクノロジーが注目されることになる。
薬剤業務支援ロボットは、薬剤部の一連の業務をまるごとロボット化することを狙っている。 既存技術を組み合わせることで信頼性を上げると同時に、早い時期での実用化を目指すという。
5同社取締役の牧野正志氏らによるロボット事業の全体像と中でも「医療福祉分野タスクフォース」について絞り込んだ紹介が行なわれたほか、大阪府門真市にある同社の生産革新本部で「ロボットオープンラボ」の見学が行なわれ、研究開発中のロボットの一部がデモ公開された。
いまは注射薬の払出システムまでだが、第2弾として搬送を助けるアシストカートの事業化を狙う。 「ロボティックベッド」は先ごろ「国際福祉機器展」で公開されたものだ。
同社では3つのタスクフォースをおいて事業化に取り組んでいるが、今回はまず事業化しやすい分野として医療福祉に重点が置かれて紹介された。
左がより新しいモデル 電動アシスト自転車と同じ原理で搬送をアシストする 指一本で押しても動く 最初に試作されたモデル 電動アシスト自転車の技術がそのまま使われている 【動画】取り外して車椅子に合体させることで、電動カートのように扱える ベッドの搬送にも活用可能 患者データが入った病院内用モバイル端末 将来の完全自律搬送を目指すロボットの研究も続いている。
そして完成したのがこのニコボだったわけだが、パナソニックはクラウドファンディングで販売することにした。 ロボティックベッド ベッド状態 今後の展開イメージ。