ヒトパピローマウィルスは100種類以上存在しますが、子宮頸がんを起こすものは約15種類と言われています。 その中では、HPVワクチンの積極的勧奨の一刻も早い再開に加え、積極的勧奨一時差し控えによりHPVワクチンを接種しないまま定期接種対象年齢を越えた女子に対する定期接種に準じた接種機会の確保や子宮頸がん検診受診勧奨強化、9価ワクチン普及と定期接種化、男子への接種の承認（中咽頭がん・陰茎がん・肛門がんなど男性のHPV関連がんの要望と集団免疫の強化のため）、さらには、関連学術21団体の要望書として文部科学省に小中学校でのがん教育の充実なども求めております。
12現在世界の80カ国以上において、HPVワクチンの国の公費助成によるプログラムが実施されています。
10歳以上の女性は、ワクチン接種（種類は問いません）だけでなく血液検査や献血でも失神を起こす人がいます。 このあたりは、検診のことも含めて産婦人科の先生とご相談ください。
皆様が安心してHPVワクチンを受けられるようにするための体制作りや正しい情報の提供に本学会も努力しています。 これは子宮に加えて腟の一部、卵巣、子宮周辺の組織やリンパ節を広範囲に摘出します。
一方、定期接種の中止とは、ワクチンを定期接種の対象外とすることで、予防接種法に基づかない任意接種として取り扱われることになります。
ヒトパピローマウイルス感染症による子宮頸がんを防ぐうえでもっとも大切なことは、定期接種の年代の人は必ずワクチンを受けること。
7尖圭コンジローマは主に性行為を通じて発症し、患者数は男女あわせて4万人とも言われています。 安静にすることが、子宮頚管が短くなり早産を引き起こすリスクを減らすことにつながるので、日々の生活や仕事など、周りの人に協力を求めて乗り切りましょう。
子宮頸がんになった場合は、初期の頃にはほとんど症状がありませんが、月経中以外での出血、性行為中の出血、普段見たことがないおりものの増加、生理が長引くなどが見られた場合は、受診しましょう。 またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。
18これによると、がんになるリスクは、10～16歳のワクチン接種で8分の１以下、17～30歳のワクチン接種で半分以下に低下しました。
そして今後も最新のデータをアップデート・発信し、国民１人１人のHPVワクチンに関する正しい理解と子宮頸がん予防推進の助けになるように努力してまいります。
17子宮頸がんは、早期に発見できれば比較的治療しやすく、治りやすいがんです。 宮原先生のブログでも、ワクチンへの不安を募らせ、接種表明を「踏み絵」にする医師たちのエピソードが紹介されています。
子宮がんから身を守るためには、20歳代から検診を受けることが大事です。 HPVの6型と11型は、外陰部や膣に見られるやっかいなイボで尖圭（せんけい）コンジローマの主な原因となります。
7法外に高価なワクチン 私に接種をためらわせていた理由のひとつは、 値段です。 これにより異形成や上皮内がん、または浸潤がんであるかの診断を行います。
平成29年11月の厚生労働省専門部会で、慢性の痛みや運動機能の障害などHPVワクチン接種後に報告された「多様な症状」とHPVワクチンとの因果関係を示す根拠は報告されておらず、これらは機能性身体症状と考えられるとの見解が発表されています。 しかし、がん検診を受診しないと、気づかれないまま、前がん病変から子宮頸がん（浸潤がん）に進行することがあります。
HPVに感染してから子宮頸がんに進行するまでの期間は、数年～数十年と考えられます。 ただし早産しやすくなります。
