【補記】「六百番歌合」春中二十八番右勝。
【本歌】「古今集」 世の中は夢かうつつかうつつとも夢ともしらず有りてなければ 壬生忠岑「古今集」 風ふけば峰にわかるる白雲のたえてつれなき君が心か 百首歌奉りし時 吉野川岸の山吹咲きにけり嶺の桜は散りはてぬらむ (新古158) 【通釈】吉野川の岸の山吹が咲いたなあ。 この名前は 「古事記」に出てくる。 今日は雨で寒い有田ですが、早く暖かくならないかなぁ、と週間天気とにらめっこ。
3【補記】『増鏡』の「新島守」や『承久記』などにも見える歌。 【補記】「御室五十首」。
(これだけの条件が そろってる花は 他にはないですね) ・大島桜(白っぽい桜)の葉っぱは 「桜餅(さくらもち)」 に使われる。 過ぎ行く秋の思い出のよすがとして。 山の頂には雪……。
10今の佐賀県東松浦郡浜玉町あたり。 続古今集446、詞書は「十首歌合に」。
【補記】建仁元年 1201 ~建永元年 1206 頃成立の「三百六十番歌合」。 その花が顔を向けている太陽の光は、雨雲にうっすらと覆われてゆく。 まるで春の喜びを、全身で表すかのように、幸せそうに黄色の花をさかせているのです。
下記本歌を踏まえる。 山に来た 里に来た 野にも来た。
新古今時代、この句を末に置くのが流行ったが、家隆の歌は最初期の例。
また「知らず」を掛ける。 茅花の穂がほぐれるころ吹く南風。 それを目に当てて透かすようにしてみていくと、その色の美しさは一層増し、それからだんだんとピンク色は薄くなり、むこうの青々とした海が透けて見えてくるように思えてきました。
20深草にすみける女を、やうやう飽きがたにや思ひけむ、かかる歌をよみける。 【参考歌】源俊頼「散木奇歌集」 吹く風にあたりの空をはらはせてひとりもあゆむ秋の月かな 【主な派生歌】 あしびきの山のあらしに雲きえてひとり空ゆく秋の夜の月 教実[新勅撰] 守覚法親王家五十首歌中に むしの音もながき夜あかぬ故郷になほ思ひそふ松風ぞふく (新古473) 【通釈】虫の音も秋の長夜を鳴き通しているこの故郷に、いっそう物思いを添える松風の音が聞こえる。
鳥羽は山城国の歌枕、鴨川・桂川の合流点近く。
沖の、潮流が出会う所。 【補記】嘉禎二年 1236 、配流地隠岐で後鳥羽院が催した『遠島御歌合』に、都から提出した歌。